Lingerine Fascinate対談[ 前編 ] 膣美容研究家・セクシャルカウンセラー 窪山 紗和子さん

【美しく生きる女性から学ぶランジェリーインタビュー】
vol.1 – 膣美容研究家・セクシャルカウンセラー 窪山 紗和子さん

Miss Japan & Miss Universe講師も務め、美のエキスパートとして活躍されている膣美容研究家の窪山紗和子さん。
死の淵を2度も彷徨う壮絶な経験、離婚、セックスレス、ペットロス、華やかな外見からは想像もできない苦しい時代と自身のコンプレックスを乗り超えて、楽しく緩やかに自分を受け止めて人生を謳歌する秘訣。膣美容の方法、女性性を高めるランジェリーについてなど貴重なお話を沢山伺いました。

― 膣美容研究家・セクシャルカウンセラーに至った経緯を教えてください。

アパレルの会社を立ち上げて仕事をしていたとき、過労から心臓発作を起こし、気づいた時には病院のベッドの上にいました。静養が必要となったため、心身を休めると同時にファスティングを始めたところ、メキメキと元気になっていきました。
そんな時、ファスティング協会立ち上げのお話をいただき、ファスティングのお仕事を始めたのですが、若い女性のお悩みをとして膣トラブルのお悩みが多かったんです。匂いを気にしていたり洗いすぎたりして常在菌まで洗い流してしまい、カビてしまった方も。
匂いはある程度食生活でも改善できるので、 ‘食生活から膣の中の常在菌を増やしていき、匂いを改善していきましょう’ というところから、膣の勉強を始めたことが1つのきっかけです。
自分の膣を知って、膣をケアして、自分が女性であるという自覚をもって可愛く生きるということを伝えていきたいという思いを持っております。
もう1つは以前におつきあいしていた男性と生まれて初めてセックスレスに陥り、女としての自信がどんどん無くなってしまったことがきっかけです。男性と話すときに構えてしまったりぞわぞわしたり・・・。
そんなとき周りの人にその話をしたら、同じ悩みを抱えている方や男性に大切にされていないと感じている女性が多く、同じ悩みを抱えている女性を解放するためにもセクシャルカウンセラーのお仕事をはじめました。

ストレスは膣を固くする

― 講義している内容や大切にしている部分について教えてください。

メンタルと膣は連動しているので、ストレスを貯めない思考の指導もしています。悩みやネガティブな感情があると膣が固くなってくるんです。ストレスでグっと力が入ると変な緊張感で膣も固くなってしまうので、常に緩めておくことが大切。そのためには、頑張らない、自分を傷つけない、周りと比較しない。当たり前のことなんですが、自分と他人を区別して  ‘人は人’  と思うようにする。
私自身、昔からコンプレックスの塊でした。背が高いこともコンプレックスでしたし、周りには綺麗でとてもスタイルの良い子が多かったので  ‘自分は人と比べて足が太い、目が小さい’  若い頃はそんなふうに比べてしまっていました。
今、ミスジャパンの女の子たちに性教育をさせてもらっているのですが、ミスコンに出ている女性たちは、コンプレックスを抱えているからこそ出場しているんです。「私は綺麗だからここにいるの!」という子は少なく、「こんな私でもできる!」というチャレンジ精神で出場してくる子が多いです。
周りと比べると不幸になります。「もっともっとあの子よりも綺麗になりたい! でもこんな私ではダメだ」と言って自分を傷つけてしまうし、ストレスでおかしくなる。
周りと比べるのではなくて、あの子はあの子、自分は自分という区別が出来るようになると良い。まずは心の改革の部分を大切にしています。自分を傷つけないで受容する、そうして可愛くなる!
心がギスギスしていると、髪がパサついたり、お尻が四角かったり、ウエストのくびれがなくなったりします。いかに女性らしい身体にするかは、心を整えてからの方が身体の変化はすっごく早い!
外見がどんなに綺麗になってもその変化は一時的なもの。「もっと! もっと!」となり、その高い目標に到達できなかった時に自分を傷つけてしまいます。
なのでまずは、「自分を受け入れる」「そのままでいいんだよ」そういった心の改革部分から始めます。
膣ケアも個人に合わせたプログラムにします。
姿勢が悪ければ姿勢矯正の指導をしたり、ファッションが苦手な方の場合は一緒に買い物に行ったり。お悩みは本当に人それぞれなので、1人1人としっかり向き合いたいという思いが強いです。

交通事故をきっかけに起きた大きな変化

― 自他の区別をし、頑張らないで我慢をせずにご自身を受け入られるようになったのは何かきっかけや出来事があったのでしょうか?

そうですねぇ。すべてがどうでもよくなったというか・・・でも本当にどうでもよくなったのは40歳を過ぎてからです。
20代の頃は本当に性格が悪くて(笑)。自分がトップになりたい! と思って人を蹴落としてまで出世したかった。今ではそんなことは絶対できませんが・・・。
そんな生意気な憎たらしい女だったから、交通事故に合ったんです。右半身が麻痺してしまい、仕事の栄転のお話も断ることになりました。27歳の時です。
体の痛みが強いから、外見とかはどうでもよくなったのが  ‘第1次どうでもいい期’  。回復までには3年かかりました。
治療に専念し、その時に初めて  ‘人に感謝する’  ということを知りました。事故にあった時も、たくさんの人が助けてくれ「私は今までこんなに人にやさしくしたことがあったかな?」「何の感謝もなく生きてきたな」と反省しました。
何か世の役に立つこと、1人でもいいから「話すことによって楽になった」と思える人を増やしたいと強く思いましたね。
30代ではがむしゃらに働き倒れて、疲れ切ってしまった。
40代になったときにやっと「私は自由だな」って思えたんです。「本当に好きな人と、好きなものを食べて、好きなように生きたい」と思えるようになりました。
そして、ここ数年は膣ケアもいろんなものを試して落ち着き、太ってからの方が自分自身がとても良くなりました。

コンプレックスが愛される

― 太ってからの方が良くなったというのはどういったことでしょう?

元旦那さんをきっかけに、ストリートワークアウトをしていた頃はみるみるうちに痩せていきましたが、身体がどんどん四角くなっていって、服装もいつもスパッツとスポブラばかり着ていたんです。
自分が女じゃなく見えていきましたね。女性って身体を鍛えてはいけないなと思いました。スクワットをしていると膣がどんどん固くなってしまうし、膣トレも私はおすすめしていません。そしてそんな時に飼っていた犬が亡くなってストレスで18キロ太ったんです!
けれども、結果良かったと思った。
どうしてかっていうと、太って女らしさが増してからの方が女性として大切にしてくれる男性にモテるようになったんです(笑)。
「太っていることもコンプレックスも女性の武器だよ」っていうことを私がお伝えしている理由は、太っていると思いこんでいるのは自分だけであって、周りはそんなに思っていないからなんです。
女性は自分の体形をコンプレックスに思って「もっと痩せなきゃ!」とぎすぎすしていく。
海外の友人は「見て! わたしのお尻、大きくてかっこいいでしょ~」と言っています。コンプレックスを悩みととらえるのではなくて強みとする。そういった発想に変えていった方が断然楽しいと私は考えています。

― Miss Universeの講師をされていた時はファスティングの指導をされていたようですが、今もダイエットしてプロポーションを整えたいというクライアントさんは多いですか?

ファスティングについては、食生活に指導が必要な方の場合は教えることもあります。
今は、膣美容研究家として ‘どうしたら本当に綺麗になれるか?’ 綺麗の定義は色々あるけれど、私は痩せない方がいい派ですし、ゆるゆるとやるタイプ。なぜならストレスが1番老けさせるし太るから!
ストレスを貯めずに「今のままありのままの自分を受け入れる」ということをやっていきます。
ファスティングをしていた頃は、とってもストイックで食事制限もワークアウトも頑張っていましたが、今思うと当時の私の顔は死んでいました。
自分に制限をもって生きていると、その行為が好きでやっている場合は良いけれど、やらされてる感があると苦しくなる。
昔は食べ物もいいものしか食べないでいたけど、最近は ‘毒4:良いもの6’ の割合にしています。毒があるからこそ良いものが引き立つ。
女性も同じ。やっぱりダメなところから愛を感じるじゃない?痩せているから良いとか完璧だから良いわけじゃない。愛されるためには完璧になる必要は一切ないんです。
まず「どうなりたいの?」「どうして瘦せたいの?」と聞くと答えられない女性が多い。瘦せることが本当の望みなのかな?というところから本人の思い込みを外していきます。
クライアントさんにどんどん吐き出させて「もっと投げろ!」と言って私にぶつけてもらいます。
人間って、やり切ってある程度のところまでいくと、飽きたりどうでもよくなったりしていくんです。「あれ? 何を悩んでいたんだっけ?」ってなるまで付き合あって向き合っていきます。

― 個人個人に合わせて、一緒に伴走しながら美を生み出していくんですね。

女性は予定が詰まってくるとストレスになります。膣ケアに関しても ‘○○を次回までにしなければならない’ と決めると○○しなければならない」という、 ‘ねばならない精神’ になる。そういうふうになるならやらないくていい
ねばならない精神はストレスの1つとなるから個人の方の都合に合わせて当日連絡をとり合ってレッスンをすることもあるし、ケアに関しても自由にしてもらう。
だからゆるゆると続けながらも、気がついたら周りの人から「最近変わったね!」と言われわれると女性って嬉しく感じるじゃない?
効果が出てきたと思うと楽しく出来るので、そこに到達するまで私も気を抜かずに指導させていただいています。

― ミスジャパンの講師のお仕事はどういったご経緯で始められたのでしょうか?

ミスジャパンは2019年に立ち上がったミスコンで、元々ミスユニバースコンテストの時にファスティング指導をしていたご縁でお声がけいただきました。最初はファスティングの指導というご依頼でした。ただデトックスとしてのファスティングは良いのですが、全員が全員楽しんで出来る事ではない。
私は全員が楽しめるものをしたかったので、性教育を提案しました。
性教育はミスコンでは前代未聞だったため最初は受け入れが厳しかったですが、「しなやかな身体を創る女性性の高め方」として審査が通過しました。
若い女性のsex事情はとてもシビアなものがあるので、心と性、性指導のような内容です。
しなやかな身体つくるためには、心が整っていること、そして膣がケアされていること、それがしなやかな身体作りそして女性性を高めることに繋がっていきます。

自分の膣を知らない人は自分のことを知らない

― ケアすることによって自分の膣と向き合うんですね。

自分の膣を知ることによって、自分はどういう状態なのか、自分はどうなりたいのか? 膣を通して学ぶんです。
小陰唇が固くなっていたりすると「昨日はカップラーメン食べたからかな?」とか。だからと言って「改善しなくては!!」っていう思いはストレスになるから、だったらそれを「楽しいことで上書きしよう!」という考え方に私自身も変化しました。

生き生きと美しいエネルギーでお話される姿からこちらまでハッピーなエネルギーに包まれました。そして自分と他者を区別すること、我慢は手放して自身を愛していくマインド、まずは心の部分の変化がなにより大切という1番の根幹となる大切なメッセージをたくさんいただきました。
次回、【後編】では具体的な膣ケアの方法、ミニ活、女性性を高めるランジェリーのお話まで。必見の内容をお送りします。
乞うご期待♡

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窪山 紗和子 sawakokuboyama(@sawakokuboyama)

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Mayo

ランジェリー大好き。Lingerine第1号です。ファッション、美容、ワインも好きです。よろしくお願いします。

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