【国内ランジェリーブランドレポート Vol.1 pipi_ttaphan – ピピッタパン】 <後編>
大人の女性のライフスタイルに溶け込むような、気軽さと快適さを与えてくれる素敵なランジェリーブランドpipi_ttaphan ピピッタパン デザイナーの伊津野さんにインタビューをさせていただきました。今回ブランドについて、またランジェリー愛溢れる伊津野さん自身についてもお話を沢山うかがうことが出来ました。
前編に続き、今回は後編をお届けいたします。
― ランジェリーに目覚めたきっかけを教えていただけますか?
大学生の時に友人の結婚式に着ていくドレスを購入したんです。ドレスを着るときに気にせず、今まで着けていたランジェリーで合わせてみたら、ドレスに合っていなくてなんか変だなって感じがしました。身体のラインが出るドレスだったからなおさらだと思うんですけど、これはダメだな…ランジェリーショップに行った方がいいんじゃないかと思ったんです。そして、衣装を持って 「これ着るんですけど」 ってアドバイザーさんに相談をして見立ててもらったのがきっかけですね。
圧倒的にフィットしたブラジャーや、ドレスの形を美しく見せるブラジャーがあるなんてそれまで知らなくて…そして、それをつけたことで身体のラインが綺麗に見えるようになった自分にとてもウットリしたんです。鏡に映る自分を見て今までと違う自分を見つけた感じがしました。それに、今までに感じたことがない感覚があって、そこで目覚めたなって思っていますね。自分で好きなデザインを見つけて、あれもこれもと色々なものが気になるようになりました。着ける事が楽しくて色々なランジェリーを試しましたし、早い段階で就職先は下着の仕事をしようと決めていました。それだけ、衣装に合わせてランジェリーを選んでもらった時のインパクトは相当なものでした。
― 今までファッションに興味はありましたか?
はい。ありましたね! このテイストしか着ないというよりは、特に以前は色んなスタイルを試していました。今でもその日の気分やシチュエーションに合わせて変化させることが好きです。昔からアートや、ファッション、美しいものが好きではあったんですけどランジェリーは他のものとは全く違い、好きなファッションでも得られない満足感を感じました。
下着に興味を持ちはじめてからは、服を沢山買わなくなりましたね。下着でおしゃれをする方が気持ちが満たされる感覚がありました。個人的には、外見はシンプルに、そしてランジェリーはこだわりが強いみたいなギャップがある方が好きです。私、女性達に自分の価値観でランジェリーを選んで欲しいという気持ちは強いけど、パートナーとの関係性をもっと良くする為に喜んでもらえるランジェリーだったらもっといいなって思いますね。自分の中で楽しむのもいいし、それがパートナーにも伝わって喜んでもらえたらいいなって考えています。
― 最初に購入したランジェリーはどんなものですか?
アドバイザーさんに見立ててもらったのをきっかけにランジェリーに興味が出てきて、色々なものを飛ばしてしまい “ラテックスのブラとショーツ” いわゆるフェティッシュ系のラバーのタイプランジェリーを買ってしまいました。なんで、ラテックスのランジェリーを購入したかというと、女性の身体のラインとか、絞るとこ出すとことか女性の身体の造形的な部分の美しさに興味を持ったんです。それで海外のピンナップ雑誌とか、フェティッシュ系の雑誌とかを読み漁っていて作品みたいなイメージで見ていました。美しいなって思い、次にランジェリーを買うならこういうものが欲しい!と憧れるようになっていて思い切ってラテックスのランジェリーを購入しました。
それと、実はセクシーコスチュームを扱っている会社に就職したんです。そこは一般的なランジェリーを扱っている会社だったんですが、当時ボンテージとかラテックスの商品を扱ってもいて、なんでそんなことやっているんだろう?って興味から入社をしました。実際購入した商品は実用性はなかったけど、満足度は高かったです。買って直ぐに家に帰って着けてみました! 思い出深いランジェリーです (笑)
シチュエーションに合わせることが好きなのでどんなランジェリーでもあまり抵抗がないですね。シャンタルトーマスのような大人可愛いランジェリー、それからラペルラ、エクセリアとかモードでエレガント、国産ナチュラル系ブランドまで興味の範囲は広かったです。
― 持っているランジェリーの数はどれくらいですか?
自粛の間、外出が出来なかったので、ランジェリーの整理をしたんです。その時数えたら50着くらいありましたね。50着の中から整理をしてデイリー用を10着、寝るとき用は“skin”のシリーズ、今までの思い出のアーカイブランジェリーを20着くらい、だいたい30着くらいまで減らせたんですけど…アーカイブランジェリーが面白くて思い出深く、あの時はこうだったなって思い出すんですよね。
―パートナーの影響でランジェリーに変化はありましたか?
私は相手によって変わるとかはなかったですね。男性の目を気にして買った事はなくて、自分が気にいったものを着ける。それを「どう?」 って見せる事もあるし (笑) 相手もそれを気に入ってくれたらいいな! と思っていましたね (笑)
そう! ビックリした事があって…ランジェリーを整理している時に付き合いの長いパートナーが
「それ着けていた時は髪が長かったよね!」
「この時は尖っていたよね!」
「この時はこんな髪色だったよね!」
とか、その当時のことを覚えていて、私がこだわりを持って選んでいたのと思い入れが強いっていうのもあると思うし。それだけアピールしていたのもあると思うんですけど、同じように記憶として残っていたことに驚きましたがとても嬉しかったですね。
― お気に入りのランジェリーを身につけたときはどんな気持ちですか?
前向きな気持ちになります。それは自己満足でいいと思うんです。身に着ける女性に前向きな気持ちを与えてくれると思うし、自己満足で感じる高揚感って自分自身を後押ししてくれるものだと思います。あとは、プロのアドバイザーさんに見立ててもらうのもいいと思います。経験豊富なアドバイザーさんは体の魅せ方を熟知しているしお客さまのご希望を最大限叶えられる知識と経験を持ち合わせています。
最近はランジェリースタイリストとして新しい取り組みをされている方々が増えていますよね。一つのブランドに縛られず独自の目線で多数のブランドやショップを紹介、オンラインでの情報発信や個別相談を行なっていらっしゃるので気軽に相談しやすい環境が整ってきていると思います。まずは信頼できるアドバイザーさんと出会い、色々と相談してみてほしいですね。自分に合うものが分かってくるようになるとランジェリーをもっと楽しめると思います。
― 伊津野さんにとってランジェリーってどんな存在ですか?
私の場合は仕事にもなっているので日常に溶け込んでいるけど、ずっと大切にしたいものでおばあちゃんになってもこだわりを持って選んでいたいなって思いますね。自分の人生に欠かせない特別なものかも知れませんね。全ての節目、節目にランジェリーの存在があったなって思いますし、恩返しも全てランジェリーでやりたいって思っています。
【pipi_ttaphan についてのお知らせ】
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― 国内ランジェリーブランドレポート Vol.1 pipi_ttaphan – ピピッタパン 前編はこちら
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